アイキャッチはロカ岬から東に向いて撮ったユーラシア大陸の"ふち”です。強い風が吹き抜け、植物も地を這うように生育していました。
スペインのマドリッドから夜行バスでポルトガルのリスボンへ。
リスボンのユースホテルで時間を過ごし、ロカ岬へ行く準備をします。
前回の記事はこちらです↓
リスボンからシントラへ
ポルトガルのユースで数日過ごし、いよいよ西の果てロカ岬に向かうことに。
まずは列車でリスボンからシントラへと進んでいく。
シントラはリスボンから西に30kmほどにあり、ロカ岬へ一番近い街。
そこに宿をとることにした。
シントラの駅で降りて、宿を探してあちこち歩きまわる。
駅近くをちょっと歩いたところにペンションを見つけてチェックイン。
荷物を置いて窓から外を見ると、うっすらと大西洋の姿が。
上海に始まり、陸路20000kmくらいだろうか。大西洋が目に見えるところまでやってきた。ほんとしみじみ。感慨深い……
西の果て ロカ岬を目指して
ペンションで1泊して、シントラ駅前から出るロカ岬行きのバスに乗った。
ロカ岬はここからおよそ19km。
乗客のほとんどいないガラガラのバスはシントラの市街地を抜け、まわりの景色からも次第に建物の姿が少なくなっていく。
そして、しばらくするとぐーっと坂を上り、坂を上ったところで目の前に大西洋が一面に広がる。
ロカ岬の停留所はそんなところにあった。ほんと感激…
バスはロカ岬にある観光案内所の前に停まった。ロカ岬は断崖絶壁の崖のようなところで、海から吹いてくる風がものすごく強い。
観光案内所の少し先にモニュメントのようなものがある。
ユーラシア大陸の西の果て。モニュメントにはこのように書かれていた
CABO DA ROCA
AQUI……
ONDE A TERRA SE ACABA
E O MAR COMECA……
「ここに地果て 海が始まる」
ポルトガルの詩人、ルイス・デ・カモンイスの詩から引用された一節
まさに大地の果て。旅の終わりにはもってこいの場所だと思った。
だってこれ以上道がないんだもの。
大地の果て、ってすごい…!
ここに来るために西へ西へと進んできた。
東の果てから西の果てにたどり着いたときに、はたして自分はどんなことを思うのかと、旅立つときにはそんなことも楽しみにしていたなあ。
実際ここに来てみると、なんだかしみじみとして、ほんとにここまで来たんだなあ、っていう感じで…、なんというか、ほんっと言葉にできない……
すべての思いを大西洋に包み込んでもらい、ロカ岬を後にしてシントラへと戻った。
こちらに続きます!