埼玉県の秩父にある三峯神社さん。
有数のパワースポットとして知られる三峯神社さんには、「御眷属拝借」とよばれるちょっと変わった制度があります。
昨年初めて御眷属拝借させていただき、1年たってもう一度三峯神社さんを訪れました。
1年ぶりに再訪した三峯神社さんと御眷属拝借の記録です。
三峯神社さんまでのアクセスや、宿坊興雲閣のこと、御眷属拝借の方法なども書いていますので、参考にしていただけたらうれしいです。
昨年(2020年12月)の記録はこちらです↓
池袋から西武特急ラビューで西武秩父へ
去年は帰りのときに利用した西武特急ラビュー(Laview)。こちらがとても快適だったので、今回は行きから使いました。
ラビューは池袋から出ています。自分は千葉県に住んでいるので、千葉→東京→池袋と移動し、ラビューに乗車しました。
池袋から途中の停車駅は、「所沢」→「入間市」→「飯能」→「横瀬」→「西武秩父」で、およそ80分の乗車時間です。
西武秩父駅からはバスで三峯神社さん
西武秩父駅を出ると目の前にバスのロータリーがあります。三峯神社へ向かうバスは、駅を出て一番左側です。
ここから終点「三峯神社」まで乗車。時間はおよそ75分です。
*バスの時刻表はこちら
三峯神社さんと宿坊「興雲閣」
終点でバスを降り、バスのすぐ後ろにある階段を上っていきます。
最初はちょっとわかりづらいかもしれません。
コンクリートの質素な階段なので、自分もはじめて訪ねたときは「ほんとにここでいいのかな?」と思ってしまいました。
階段を上がったら左側へ。緩やかな坂道が続いており、お土産屋さんを2件ほど横切ると、鳥居が姿を見せます。
三峯神社さんの鳥居。1年ぶりの参拝です。
前回は霧に包まれた中での参拝でしたが、今回は晴天の参拝となりました。
鳥居をくぐってしばらく歩くと左手側に随身門。懐かしい…
随身門のところで太鼓の「ドン!ドン!」という音が聞こえ、気持ちも高まります。
まっすぐに伸びる木々に囲まれた道を進み、拝殿前に到着!
拝殿でご挨拶をすませ、1年間のご眷属拝借のお礼を申し上げました。
参拝後、拝殿の左側にある宿坊「興雲閣」にチェックイン。
三峯神社さんは、境内に宿坊のある珍しい神社さんなのです。
興雲閣に宿泊すると、翌朝一番の御祈祷「日供祭」に参加することができます。
日供祭に参加したい場合は興雲閣の隣にある社務所に行き、
・興雲閣に宿泊すること
・翌朝の御祈祷に参加したいこと
この2点を伝えます。はじめてでよくわからない、不安という方も大丈夫です!
フロントの方も社務所の神職の方もとても丁寧に案内してくれるので、心配無用です。
はじめての御眷属拝借のお引き替え
今回の参拝の一番大きな目的は御眷属拝借の「お引き替え」です。
「そもそも御眷属拝借って何?」と思われる方も多いと思うので、少しご説明させていただくと、「御眷属拝借」とは、三峯神社のご眷属であるお犬さまをお借りする制度です。
社務所でご眷属拝借のお願いをすると、ご眷属拝借のお札がもらえ、1年間、お犬さまに守ってもらえるのです。
ただし、御眷属拝借の期限は1年間。
1年で、三峯神社さんにお返しする必要があります。
1年を目安に、お世話になった御眷属をお返しするとともに、新たにご眷属拝借をお願いする、これが御眷属拝借の‟お引き替え”です。
というわけで、さっそく社務所にうかがい、御眷属拝借の「お引き替え」をお願いしました。
社務所の受付の後ろにはこれまでの御眷属拝借のお札をお返しする箱が置かれているので、1年間お世話になった御眷属拝借のお札はこちらにお返しします。
「1年間本当にありがとうございました」と、お世話になったお犬さまに感謝してお返しいたしました。本当にありがたい…
*三峯神社のお犬さまをお借りしているので、別の神社の古札所にお返しするのは絶対にNGです。
去年(2020年)にはじめて御眷属拝借をお願いした際、三峯神社さんより「御眷属拝借について」という説明が書かれた紙をいただきました。
そこにも、お引き替えのことが書かれていたので引用いたします。
参考になればと思います。
ご眷属お引き替え
三峯神社『御眷属拝借について』より
御眷属札は拝借よりおよそ一年後に、お祀りしていた御眷属札を三峯神社に納め、新しい御眷属札と交替します。これをお引き替えと称します。そのため御眷属札のうらには拝借の日付がうたれていますので、お引き替えの目安としてください。やむを得ず御参拝ができない場合は、郵便でのお引き替えも可能です。その場合御眷属札を半紙等で一度覆い、それから梱包してお引き替えの旨メモを入れてお送り下さい。
お問い合わせ先 三峯神社社務所 0494(55)0241
なお、お引き替えのご祈祷は4000円です。
*お引き替えではなく、初めての御眷属拝借の場合は、御眷属札を納める木箱(眷属箱)も必要となります。眷属箱は2000円です。眷属箱はお犬さまのお宮の代わりとなるものです。
遠宮(御仮屋)にてご眷属拝借のお礼
ということで、もろもろの手続きを終えてひと段落。
この日は最後に興雲閣から歩いて5分ほどのところにある「遠宮(御仮屋)」に行きました。
遠宮は、お犬さまたちの仮のお宮です。
去年からの1年間のご眷属拝借のお礼を申し上げました。
遠宮から興雲閣に戻り、あとはお部屋でゆっくり過ごさせてもらいました。
実は興雲閣には温泉が引いてあります。
今回自分が宿泊したとき(2021年12月)は源泉が工事中だったので入れませんでした 笑
興雲閣には去年も宿泊したのですが、神域で温泉にまで入れるとは、とてもとてもありがたいですね。
そして、興雲閣に宿泊するとさらなる特典(?)が!
私は神仏やご眷属の姿が「見える」方ではないのですが、ご眷属であるお犬さまがお部屋に来てくださり、一晩守ってくださるそうです。本当にありがたい、、
三峯神社さんのことは桜井識子さんの本「神さまとつながる神社仏閣めぐり – 神仏がくれるさりげないサイン」で読ませていただきました。桜井識子さんは神仏やご眷属の姿が見えて、お話もできる方です。一のご眷属のオンガさんのこと、たくさんのお犬さまたちのこと、興雲閣に宿泊したお話など、三峯神社さんのことが紹介されています。
三峯神社さんのほかにも、日光の神さま、仏さま、天狗伝説など、いろんなお話が紹介してあって、見えない世界の不思議に「すごいなあ」と感心しきりでした。
朝の御祈祷「日供祭」
日供祭に参加する人たちは、翌朝興雲閣のロビーの横に集まります。
チェックインの時に「こちらにお越しくださいね」と集まる場所と時間を教えてもらえますので、はじめてでも大丈夫です!
興雲閣と拝殿はロビー横にある通路でつながっていて、外に出ることなく拝殿に行くことができます。
日供祭の開始は7時30分から。
7時20分くらいになると、拝殿へと案内されます。
シンと静まった拝殿に上がって、日供祭の始まりを待ちました。
吹き抜ける風はとても冷たく、しかしとても澄んでいて心地よいです。
しばらく待つと神職の方々がやって来ました。「ドン!ドン!」と大きな音で太鼓が鳴らされ、祝詞奏上とともに日供祭が始まります。
澄み切った拝殿に響く御祈祷は本当に心身ともに洗われます。
御祈祷のときは一のご眷属であるオンガさんが拝殿に来てくれているそうなので、心の中でひたすらお話しました。
最後に、御祈祷に参加した人の名前を神職の方が1人ずつ呼んでくださり、前に出て手を合わせる時間をいただけます。
御祈祷の時間は30分ほど。
拝殿を出て、興雲閣に戻る通路の途中(社務所の裏手にあたる場所です)でお札をいただき、部屋に戻りました。
粗相はなかったかな、と思いつつ、無事に御祈祷に参加できて一安心。
本当によい時間を過ごさせていただきました。
遠宮(御仮屋)で御眷属拝借のごあいさつ
日供祭のあと、再び遠宮に行って新しいご眷属拝借のお願いとお礼を申し上げました。
ご眷属拝借された方は必ずごあいさつに行きましょう。
写真を撮ってみると光がキラキラッとしてとてもきれいでした。
10時のチェックアウトまでは少し時間があったので部屋でひと休み。
帰ってきて気が付いたのですが、実は去年と同じ部屋に泊まっていました。不思議。
バスの出発時間は10時30分、10時のチェックアウトで興雲閣を出発すれば、ちょうどよい時間にバス停前に到着します。
また1年後に
10時30分のバスで西武秩父駅へ向かい、そこからまたラビューで池袋へ。
去年のブログでも同じようなことを書いたのですが、三峯神社さんの神域で過ごしてからだと、都会の雑踏は本当に世界が違うように感じます 笑
特別に場所で過ごさせてもらったのだとありがたさを噛みしめる瞬間でもあります。
また1年後、きちんと三峯神社さんを参拝し、きちんとご眷属拝借のお返しができるように思います。はてさてどうなることやら…
今回は、ご眷属拝借2回目の記録をお伝えさせていただきました。
三峯神社さんに行ってみたい方、ご眷属拝借を考えている方に、お役に立つことがあればありがたいです。
↑お土産屋さんにならんでいた干しガキ、とてもおいしそうでした 笑
追記
2022年12月、3回目の参拝と2回目のお引き替えも無事に終えることができました。
今回はカメラを持っていかなかったのできちんと写真が取れず、記事にはしておりませんが、お引き替えできてほっとしております。