ユーラシア大陸横断

パトラ(ギリシャ)~ブリンディジ(イタリア)

アイキャッチはイタリアへ渡る国際フェリーです。紺碧の地中海はとても美しく、波も穏やかでゆったりとして心地よかったです。

デルフィからアテネへ南下し、そこから鉄道で港町パトラへと進みました。パトラでイタリアのブリンディジ行きのチケットを買い、出発を待ちます。前回の記事はこちらです↓

イタリアへ!

翌日、パトラのフェリーターミナルを出港したフェリーはゆっくりとイタリアのブリンディジへと進んでいく。
所要時間は16時間。イタリアのブリンディジへは翌早朝の到着予定。

紺碧の地中海はほんとうにきれいで、そして穏やかだった。自分がいま歴史に名だたる地中海を船で渡っているっていうのはなんだか不思議な感覚がする。
デッキに出ると風が気持ちよくてまさに「Breeze is nice」。


特に船室やベッドもあてがわれない最安のチケットだったので、誰もいないがらんどうの船内シアターで一夜を明かした。
翌朝デッキに出るとちょうど朝日が見え、輝く地中海が本当に美しい。

朝日の中、船はほどなくしてイタリアのブリンディジ港に到着。
入国の手続きも驚くほど簡素で、ちょっと拍子抜けするくらいだった。
港はだいぶ郊外にあるようで、ここからブリンディジ市街へは結構距離がありそうだったけど、バスも見あたらなくてとりあえず歩いてみることにした。

船上で迎えた朝日 地中海は穏やかで風が気持ちよかったです

イタリアのかかと ブリンディジ

これがなんというか失敗で、行けども行けども海沿いの山道を進んでいくばかりで街らしきものが見えてこない。
おまけに、途中で道が2つに分かれている。たぶん間違えたらブリンディジ市街へはたどり着けないだろう・・・。あせる・・・。

フェリーターミナルでいろいろ聞いておけばよかったなと思っても、この道を引き返すのもなかなかしんどい。
すっかり困り果ててどうしよう、ってなっていたところに、小さな乗り合いバスが通りかかってドライバーさんが声をかけてくれた。

見ると、一緒にフェリーに乗っていた見覚えのある人たちが。
ターミナルで待っていればバスがあったのか・・・。ほんと聞けばよかった。
なんというかイタリアに着いたのがうれしくて、わくわくしてとにかくずんずん進んでしまっていた。
でもとりあえずは助かった。ほんとうに助かった。どうやらバスはブリンディシの鉄道駅のところまでいくらしい。

終点の鉄道駅近くで降りて、ここから事前に調べておいたユースホステルを目指して歩く。
ブリンディジは大きなカーブを描いた湾のようになっていて、ユースホステルはこれをぐるっと回った先にあった。
これもまたなかなかの距離で、歩いて40分くらいかかったかな。無事に到着。

フェリーを降りてからかなりの距離を歩いてその間にいろいろと見てきたかんじだと、ここブリンディジは観光地的な要素は全然なく、地元の人たちが日常の生活を送る小さな町だった。

観光地の喧騒や演出もなくて、地元の人が通う食堂やコーヒーショップ、スーパーや公園でのんびり過ごすのが楽しかった。

惜しむらくは、地元の人とともに普通の生活を送りすぎて写真が全然ない・・・。

サレルノ

ブリンディジでは数日過ごす予定だったけれど、ローマで後輩に会う予定を考えるとそれでも少し日数に余裕があってちょっと寄り道できそうだった。

そんなとき、ユースで同じ部屋のフランス人と話していると、"サレルノ”という街を紹介された。
ブリンディジからローマへ向かう途中にあるそうで、宿も教えてくれた。
鉄道で行けるということだったからアクセスも不便はなさそう。ということで、寄り道は彼オススメのサレルノへ!

こちらに続きます!