アイキャッチは夜のブルーモスクです。イスタンブールに別れを告げ、ギリシャに向かって進んでいきます。イスタンブールでゆるゆる過ごした前回はこちらです↓
トルコーギリシャ国境へ向かう
Metro Turizm社のバスはなかなか快適だった。
そのまま乗っていればイスタンブールから自動的に国境を越えてギリシャに入り、テサロニキ、アテネへと進んでいく国際バス。
だけど国境を歩いて越えてみたかったので、ギリシャとの国境に一番近いバスターミナルを教えてもらい、そこで下車した。
さて、では国境へ向かおうかとローカルのバス停に向かい、地元の人に「Border?」と聞いて教えてもらったバスに乗った。
国境があるのはたいてい寂れた田舎の街はずれ。
ところが、バスはどんどん市街地に進んでいく。
おかしいなと思いながらも乗っているとどうやら「City center」の方に向かっているらしい。えええ困った・・・、困った・・・。
と、ものすごく困った顔をしたようで、そんな自分を気にかけてくれた大学生カップルらしき2人が、最初のターミナルに戻るバスを教えてくれた。
というわけで、「歩いて国境を渡るのだ!」と意気込んでいたのに、1時間かけて結局もとの場所に戻ってきただけとなってしまった。
なんとも残念な結果・・・。
もう一度行き方をちゃんと聞いて・・・とも思ったけど、ぷっつりと糸が切れてしまったのかなんかもういいかとやる気を失ってしまい、このままここから国際バスに乗ってギリシャに行こうと早々に徒歩での国境越えを諦めてしまう。もうちょっと粘ってもよかった自分。
ターミナルのバス会社に尋ねると、ギリシャへ向かう次のバスは夜までないらしい。
テサロニキまでの切符を買い、チケットカウンターにザックを置かせてもらってしばらくぶらり街歩きをして時間を過ごすことにした。
大きなスーパーマーケットのようなものを見つけ、フードコートで夜ごはんをいただくことにした。
どうせならトルコローカルの料理をいただきたかったので、店員さんに聞いてみるとマネージャーのような方が出てきてなんと格安で提供してくれた。
マネージャーさんはそのまま自分のテーブルの前に座り、「どこから来たの?」と旅の話が始まった。
今となっては名前を忘れてしまったお料理だけれど、これまでの話、これからの話で盛り上がりながらおいしいごはんをいただいたあの時間は今でもよく思い出される。
ギリシャ入国 テサロニキ
バスを待つ時間はあっという間に過ぎて時間になった。
ターミナルにやってきた国際バスは定刻通り、ギリシャテサロニキに向かって発車。
夜のトルコを何時間走ったのか定かではないけれど、快調に走り続けていたバスは深夜大きな検問所のようなところで停車し、乗客全員降りるよう促された。
ここが国境らしい。係の人たちがバスをチェックする間自分たちは道路脇で過ごすように言われ、それぞれ思い思いに夜風に吹かれる。
乗客はみんな自分と同じバックパッカーばかりだった。
バスのチェックでも乗客のチェックでも特に何かあるようなこともなく、何十分かしてバスに戻るとゆっくりと動き出した。
バスはトルコとギリシャの緩衝地帯を進み、ギリシャ側でも同じようにチェックを受ける。
チェックが終わると、その先はもうギリシャ。国境を越えて今度はギリシャの道を走りだす。
そのままバスで一夜を過ごし、テサロニキには早朝到着した。
ターミナルというか乗客を降ろすだけの駐車場といった質素なかんじで、自分と数人の乗客を降ろすとバスはまた走り出していった。
さて、降りたのはいいけれど、ここから先はまったく決まっておらず。
古代ギリシャの「世界のへそ」 デルフィへ
テサロニキにしばらく滞在するか、それともここからさらに別の場所に足をのばすか・・・。
とりあえず何かないかとあたりを歩いてみたけれど、大都会テサロニキはヒッピーな自分になんだか合っていないようなかんじがして、先に進んでいくことにした。
近くにいたお巡りさんに、長距離バスターミナルの場所を聞く。
やはり、最初に降りた場所では乗車はできないようだ。チケットカウンターもないし・・・。
教えてもらったバスターミナルは路面電車が通っていたのでアクセスも容易だった。
乗り場もすぐ近くにあったのでそのままバスターミナルへと向かう。
ターミナルにはそれほど大きくない平屋の建物があり、各地へのチケットを取り扱っていた。
窓口の上には、Athens、Meteora、Delphi、・・・と各地の地名が書かれたプレートが並ぶ。その中で、「Delphi」が気になった。
そういえば、高校の世界史の授業で出てきた記憶がある。
古代ギリシャで世界のへそと考えられていたデルフィ。
非常に神聖で重要な場所。
世界のへそってどんな場所なんだろう・・・こうなると気になってしょうがない。ということで、一路デルフィへ。
こちらに続きます!