アイキャッチは王のモスクから 紋様の緻密さ精密さに驚かされます
テヘラン編はこちらです↓
イスファハン到着
テヘランを出発したバスは夜の道を7時間走り続け、早朝イスファハンのターミナルに到着した。
荷物を受け取ると、これまた親切なイランの人がタクシードライバーに説明してくれて安宿のアミールカビールに連れて行ってくれた。
チェックインの際宿の主人と話をすると、日本人は最近全然来ないね、ということだった。
沢木耕太郎さんの深夜特急から起こったヒッピーブームで、イランも一時は日本から来たバックパッカーたちで溢れていたらしいのだが、今はもうそんな日本人もめっきり減ってしまっていた。
たしかにドミトリーは各国からの旅行者でいっぱいだったが、日本人は1人もいなかった。
ただ、主人の話からするに結構歴史のある宿のようで、パッカーたちにはイスファハンの定番宿なのだろう。
イスファハンの街
テヘランではなんだかんだ慌ただしかったけど、ここでは数日余裕があったのでゆっくりできた。
ぶらぶらと散歩に出かけると、あちこちから
「ハロー!ジャポン?」
と大きな声で声がかかる。
本当にあちらこちらから声がかかる。テヘランもそうだったけど、みんなとてもおおらかでやさしい。
「サラーム(こんにちは) イエス! ジャポン!」
とこちらも街中で大きな声で返事をする。
ちょっと恥ずかしいけれど、歓迎してくれているのがとてもうれしい。
世界の半分 イマーム広場
そして、念願のイマーム広場にも行ってみた。
まあとんでもなく広く、四角く囲われた広場の中にはモスクや宮殿、大きな市場が点在してどこまで続いているのかわからない。
今もそうなのかわからないけれど、わずか50円の入場券を買って王のモスクに入ってみると、何人かが昼寝をしているだけであとは自分1人だけ。
誰もいない、しんとしたモスクの中を歩くと「こつーんこつーん」と靴の音が、写真を撮ると「カシャッ」というシャッターの音がドームに反響して何重にも響いてくる。
世界の半分といわれていたとき、ここはどれほどにぎわっていたのだろうかと、自分の音だけが響く静まり返ったモスクを歩きながら思った。
イスファハンでこのあと数日を過ごしながら、次の行き先を考えた。
本当なら、イスファハンからさらに南下してペルセポリスに行ってみたかったけれど、ビザの残りの日数を考えると少し厳しい。
なんだかんだ考えたけれど、ビザが切れるのはやっぱり避けないといけないなと、イラン北西の都市タブリーズへと移動し、そこからトルコに渡ることにした。
ずっと行きたかったイスファハンに行けたのはもちろんだけど、イランの人たちが驚くほど親切で、自分を歓迎してくれていたのがありがたかった。
悪の枢軸といわれるニュースからは想像できない人たちだった。
タブリーズからトルコ国境へと進んでいきます↓