こちらの続きです↓
前回は、トレッキングシューズ選びのポイントなどをいくつか挙げて紹介しました。
今回は、
・雨が多い
・ときどき足場も悪い
そんな屋久島の環境に合わせ、基本的にミドルカットでゴアテックス使用のものに絞り、具体的におすすめのシューズを紹介していこうと思います。
もちろん、屋久島以外のトレッキングにも使えるものです。
とくに、経験の浅い、初心者、入門者の方々のトレッキングシューズ選びに、ご参考になればうれしいです。
キャラバン(caravan)
はじめに紹介するのはキャラバンです。海外のものが多い中、キャラバンは希少な日本の登山靴メーカーで、日本で初めて登山靴を開発したパイオニアでもあります。
日本人の足に合わせたシューズづくりをしてくれていて、入門用のシューズも豊富です。
キャラバン(caravan)C1_02S
↑キャラバンC1_02Sは、入門者用に歩きやすくつくられたシューズです。
アキレス腱の部分を浅めにカットしており、トレッキングシューズに慣れていない人でも安心して履けるようになっています。
ゴアテックス使用、靴幅(ワイズ)は3Eで、幅広の人でも大丈夫です。
*こちらのシューズはユニセックスです。
キャラバン(caravan)C4_03 レディース
↑こちらはレディース用のシューズです。
足型がスリムな方向けに、甲の高さを低めにし、また、ワイズは2Eとなっています。
ゴアテックス使用で重量も24.0cm片足で470gとなっており、軽めに設計されています。
キャラバン(caravan)GK8X
↑キャラバンのグランドキング(GK)シリーズから、GK8Xです。
ハードめなトレッキングにも対応したモデルで、屋久島では、縄文杉や苔むす森コースでは必要十分以上、宮之浦岳縦走あたりで活躍しそうです。
モデルはユニセックスでワイズは3E、ゴアテックス使用、重量は26.0cm片足で660gとなっています。
キャラバンのGK(グランドキング)はほかにもいくつかモデルがありますが、GK8Xはコストパフォーマンスにすぐれていて手が出しやすいです。
メレル(MERRELL)
続いてはメレル(MERRELL)です。
メレルは、アメリカ発のアウトドアシューズメーカーです。
機能性とデザインで人気の「モアブ(MOAB)」や、女性の足に合わせて独自設計された「サイレン(SIREN)」などの人気シリーズが展開されています。
いずれも、ゴアテックス採用による防水・透湿性はもちろん、イタリアのソールメーカー「ヴィブラム(Vibram)」のソールを使用し、高いグリップ力と耐久力をもちます。
モアブシリーズはアップデートを続けていて、2017年にはホールド性・サポート性などが向上したモアブ2が、2022年にはモアブ2がさらに進化したモアブ3が登場しました。
サイレンシリーズも、2023年に最新のサイレン4が発売となっています。
メレル(MERRELL)モアブ3 シンセティック ミッドゴアテックス
↑メレルの人気モデル、モアブ2をアップデートしたモアブ3です。
通常のモデルは2Eですが、3E相当のWIDE WIDTH(ワイドワイズ)モデルもあります。
ただ、ワイドワイズモデルはカラーがEARTH(アース)カラーのみで、色の選択ができません…
*商品は、通常の2Eモデルと3Eモデルが混在しています。購入時には、2Eか3Eか、しっかり確認しておきましょう(リンク先の商品も混在しているのでご注意ください)。
↑こちらはレディースモデルです。レディースモデルは2Eのみです。
メレル(MERRELL)モアブ2 ミッドゴアテックス
↑こちらは、1世代前のモアブ2です。
ワイドワイズではメンズの場合3E相当となっています。
日本人は足幅が広めの人が多いので、2Eできつい、という人におすすめです。
モアブシリーズの特徴であるやわらかい履き心地はもちろん、重量も25.5cm片足で460gと軽量です。もちろんゴアテックス使用です。
モアブ2を履いて屋久島トレッキングに行きました。モアブ2を選んだポイントと、実際に使ったレビューをこちらにまとめたので、よかったら参考にしてみてください↓
メレル(MERRELL)サイレン4 ミッドゴアテックス レディース
↑2023年2月に発売されたサイレン(SIREN)シリーズの最新モデル、サイレン4。
雨天でも快適なゴアテックス、高いグリップ力と耐久力をもつヴィブラムソール、クッション性と安定性にすぐれたミッドソール「フロートプロ(Float Pro)」などを盛り込んだ、高機能なトレッキングシューズです。重量も24.0cmで片足350gと軽量です。
モンベル(mont-bell)
モンベルもキャラバンと同じく日本のメーカーで、日本人の足に合わせた靴づくりをしてくれています。
特徴なのは「トレールグリッパー」というグリップ力の高いソールを使用したモデルの存在で、屋久島でのトレッキングならラップランドブーツやティトンブーツ、タイオガブーツあたりになるかと思います。
↑こちら参考までに見ていただけたらと思うのですが、モンベルのタイオガブーツ(ちょっと古いモデル)です。
ゴアテックス使用でソールにはトレールグリッパーを採用しています。
滑りにくさは雨の多い屋久島ではとてもありがたい存在です。
ただ、モンベルの商品はAmazonや楽天では取り扱いがほとんどなく、ここでは商品の紹介が難しいのですが、公式ホームページに通販があります。
また、全国のモンベルショップでももちろん入手できます。
コロンビア(Columbia)
コロンビアはアメリカのアウトドアメーカーです。
コロンビアはゴアテックスを使用した商品を現在展開していません(以前はありました)。
そのかわりに自社開発した防水・透湿素材を使用したシューズやウェアをつくっています。
これには理由があり、ゴアテックスはアメリカのゴア社が開発した素材であるため使用料がかかり、その分が価格に反映されてしまいます。
コロンビアは「OUTDRY」とよばれる自社開発した防水・透湿機能を搭載することで価格を抑えているわけです。
コロンビア(Columbia)セイバー5 ミッド アウトドライ
↑セイバー5は、入門用として、値段、機能性、歩きやすさのバランスがよいモデルといわれています。
ゴアテックスは使用していませんが、独自のアウトドライ技術による防水・透湿性をもっています。重量は27.0cmで片足421gです。
↑ワイドモデルもあります(具体的なE数は不明でした)。ワイドモデルの重量は、27.0cmで片足4423gです。
↑こちらはセイバー5ミッドアウトドライのレディースモデルです。
ということで、いくつかのメーカーから屋久島トレッキングにおすすめのトレッキングシューズを紹介してきました。
いろいろ履いてみて、これだ!というものを選んでいただけたらと思います。
自分にピッタリのシューズ選びに、参考にしていただけたらうれしいです!
屋久島トレッキングはスニーカーで行くのはやめた方がよいとは思いますが、きちんとした服装、装備で行けば、体力がそんなになくても(現地では小学生や中学生もやってます 笑)十分に楽しめると思います。
歩いていると、びっくりするくらい大きな屋久杉や、美しい苔の姿に魅了されます。長時間のトレッキングになりますが、本当に行ってよかったと思いました。
ぜひ、挑戦してみてください^^