屋久島

屋久島トレッキング トレッキングシューズの選び方とおすすめ その①

服装や装備を紹介した記事が長くなってしまったので独立させました
以前の記事はこちらです↓

簡単なハイキング程度のものならスニーカーですます方も多いのですが、屋久島は本格登山とはいかないまでも、コースによっては足元の不安定なところや急な斜面、そして雨も多いです。なので、足元はしっかりトレッキングシューズを準備するのがよいかと思います。

とくに初めて屋久島を訪れる方はまず縄文杉を目指す場合が多いと思いますが、縄文杉へ行くコースは大株歩道入口というところを越えてから急に斜面がきつくなります。しっかり備えましょう。

しかし、トレッキングシューズといってもいろんなものがあります。どうやって選べばいいの・・・?となってしまいます。どんなところを意識して選んだらよいのでしょうか?

屋久島を歩く

おすすめはゴアテックスのもの

屋久島はとても雨が多い島です。1か月に35日雨が降るなんて言われるくらいです。雨対策は必ず必要です。雨が降れば、場所によっては水の中をざぶざぶ歩くみたいな状況もあります。

また、例えば縄文杉への往復コースだと往復で10時間、距離にしておよそ20kmを歩きます。雨の中、靴の中がびしょ濡れで長時間のトレッキングは気持ち的にもとてもしんどいと思います。

ということで、防水性・透湿性にすぐれたシューズがおすすめです。
そこで登場するのがゴアテックスのトレッキングシューズです。


*ゴアテックス(GORE-TEX)は現状最高性能の防水・透湿素材です。「防水」は水を通さない、そして「透湿」とは水蒸気は通す、つまり、シューズ内でかいた汗は通してくれる(なので蒸れない)というわけです。この素材を用いてつくられたシューズは非常に高い防水・透湿性をもつことになります。

実はこの透湿性というのはすごく大事で、これがないとシューズの中は自分の汗で結局びしょびしょです。(ビニールの雨がっぱを着て、着ている自分の汗で中が蒸れるのと同じです 笑)

ということで、ここでは基本的に「ゴアテックスを使用したトレッキングシューズ」にしぼり、いくつかのメーカーから紹介していきたいと思います、がその前に、シューズを選ぶ際のポイントを何点かおさえておきます。

シューズ選びのポイント

① シューズの幅は大丈夫?
② サイズは普段より1.0cm前後大きめで
③ ローカット、ミドルカット、ハイカットって?
いくつかありますが、大きなところでこのあたりかなと思います。
順番にみていきます↓

① シューズの幅、高さは大丈夫?

日本人の足は幅広甲高が多いです。海外メーカーの場合スリムなものが主流なので、シューズの幅が合わない、サイドがあたる、といったこともよく起こります。ワイドサイズ(2Eや3EなどEの数値が大きくなるほど幅広の靴)のシューズが用意されている場合もあるので、チェックしてみるとよいかと思います。
また、トレッキングでは厚手の靴下をはきます。厚手の靴下をはいた上で試し履きして、全体のフィット感を確かめるのが1番よいでしょう。

② サイズは普段より1.0cm前後大きめで

さきほどの全体のフィット感とも関わってきますが、トレッキングシューズはいつもよりちょっと大きめのサイズを選ぶのがポイントです。

これは、「つま先を守るため」です。トレッキングシューズでは足首かかとをしっかり固定し、つま先にある程度スペースの余裕がある状態をつくって歩きます。これは特に下りのときに大事になってきます。体重が前にかかり、つま先がシューズにあたる状況が続くと、最初は大丈夫でも痛くなってきます。これを防ぐわけです。

トレッキングシューズは「つま先にスペース!」こちらも意識して、全体のフィット感、サイズ感を確かめるとよいと思います。
試し履きして、シューズの先をトントン!としてつま先があたらなければ大丈夫です!

厚手の靴下をはいた状態で、さらにつま先にスペース、なので、普段の靴選びとはまたサイズも違ってくるでしょう。1.0cm前後はあくまで目安なので、自分によくフィットするものを選びましょう!

③ ローカット、ミドルカット、ハイカットって??

トレッキングシューズの商品説明でよく出てきます。ローカット、ミドルカット、ハイカットというのは、簡単にいうと足首を包んでいる部分の高さのことです。

シューズの「ローカット」、「ミドルカット(ミッドカット)」、「ハイカット」ですが、ローカットはくるぶしの下あたりまで、ミドルカットの方はくるぶしあたりまでシューズの高さがあり、足首を守ってくれます。つまり、不安定な道で足首が「グニャッ!」となるのを防いでくれます。さらに「ハイカット」のシューズは足首を完全に覆うくらいの高さがあり、また硬さもあるので足首「グニャッ!」をさらに防いでくれますが、その分足首の自由度(自由に動かせる範囲)が下がります。

このあたりはトレードオフで、ローカットのものは足首が自由に動きますが、その分気を付けていないと意図せず「グニャッ!」となってしまいやすいです。

屋久島ではミドルカット以上がおすすめです。
理由は大きく2点で、まずコースがそれなりに厳しいこと。特に初心者の方は足首をある程度ホールドしてもらえるシューズの方がよいと思います。次に雨が多いこと。雨が降ると、ローカットのシューズでは水が浸入しやすいです。せっかくゴアテックスで防水していても、上から水が入ってきては元も子もありません・・・。

ざっとこんなかんじです。

かんたんにまとめると、

シューズ選びのポイントまとめ

まずはゴアテックスなど防水・透湿性に優れた素材を使っていてさらに、

① 幅広甲高、試し履きしてフィット感を確かめよう(厚手の靴下で)
② つま先のスペース忘れずに(トントンしてチェック!)
③ 屋久島ではミドルカット以上がおすすめ

こんな具合でしょうか。
すっかり長くなってしまったので、次回、このあたりをポイントに具体的に各メーカーのシューズをピックアップしていきます!
こちらに続きます↓