中国

旅の始まり 上海

関西国際空港にて 出発を待つ

 2008年の7月22日、上海行の片道航空券を手に日本を飛び立った。3月に大学院を卒業して、周りの友人たちは当然ながら就職していったけれど、自分は「さてどうやって旅の資金を貯めようかな」と実にのんきなものだった。今思えば本当に無計画・・・。

 そんなときに、大学時代の後輩が任期付きの仕事を紹介してくれた。任期付きなら旅立つのに迷惑にならない。ありがたく働かせていただくことにして、お金を貯めて必要なものを買い揃えていった。

近くのコンビニに行くのと同じように、家の玄関を出て、てくてくと歩いていく。 でもその行先は上海で、目的地はユーラシア大陸の西の端、帰りの航空券もなく、いつになるかもわからない。駅に向かって歩きながら、「ほんとにこれやるの・・・?」とひたすら自問を繰り返す。
 猛烈な不安に襲われつつ、でも引き返すわけでもなく、空港につき、なんだかんだで飛行機は飛び立った。飛行機の中では平静を装ってCAさんからサービスを受けつつもやはり不安は大きくて落ち着かなかった。

上海に向かって飛ぶ機内から


 そうこうしているうちに機内にアナウンスが流れ、飛行機は次第に高度を落としていく。曇り空だったけれど、雲の切れ間から大地が姿をみせては再び隠れていく。ここまでくるともう覚悟は決まったのか(遅い気もしするけれど・・・)、ちょとわくわくしてくる。
 やがて飛行機は完全に雲の下に出て、眼下に緑の田んぼや家やのんびりと歩く人々を見せながら、ドンと機体を揺らして着陸した。

 不安とわくわくがごちゃ混ぜになりすぎて若干の気持ち悪さを抱えながら、上海に降り立った。これが旅の1日目。

 ここからチベットに行き、ウルムチに行き、カザフスタン、ウズベキスタン、カスピ海をフェリーで越えて、・・・・・・そんな旅が始まっていく。

上海での日々に続きます