カザフスタン

シュムケントからウズベキスタンへ

アイキャッチはカザフスタンーウズベキスタン国境の町ヤラマー
砂漠のなかに忽然と現れる小さな町でした 砂埃がすごかった

こちらからの続きです(中国出国 カザフスタンへ)

シュムケント行きのバス

バスは明け方シュムケントらしきところに到着。寝ていたら車掌さんに
「シュムケント!シュムケント!」
と促された。
シュムケントらしきところ、というのはよく分からない道端で降ろされたから 笑

やはり、乗るバスが違っていたようで、運転手さんとしてはとりあえず近くは通るからそこで降ろそかみたいなかんじだったのだろうか。

そもそもバスに乗る時点でちょっとあやしくて、アルマトイのターミナルでシュムケント行きのバスを待っていたのだけど、出発時間は20時。
ということで19時30分にとりあえず乗り場の方に向かいつつ、ターミナルの職員らしきおっちゃんたちに
「シュムケント行きのバスはどこですか?」と聞いていたら
「あっちだよ~」
と言ってくれるのだけど、見るとバスがすでに動き出していて慌てて走っていった。
時間が30分も早いし本当にこのバスかなと思いつつチケットを車掌さんに見せると
「おお!乗るんだ乗るんだ!」
と大きな動作でバスの中へ招いてくれる。
やっぱりこのバスなのかな・・・と思うがよく見ると席は満席。

車掌さんは3歳くらいの小さい子どもを連れた男の子に席を詰めてもらって自分のためのスペースをつくってくれたものの、本当に申し訳ない・・・。
バスもなんか間違っている気がするけれどチケットも確認してもらってるし・・・。
なんかもう訳が分からなくなってとりあえずそのまま乗っていくことにしたものの、やはり違っていたのだろうか。

降ろされた道端

「ここどこ・・・」状態で、ただの道端で進んでいく方向もわからず呆然として立ち尽くす。

右に進んでいこうとしてやはり踏ん切りがつかずもとの場所に戻り、左に進んでいこうとしてこれまた踏ん切りがつかずもとの場所に戻りで「さて本当に困ったな・・・」となっていたら運よくタクシーが通りかかって立ち尽くす自分を見て止まってくれた。

「こんなところに1人でどしたん!?危ないよ 笑」
とタクシーに乗っけてくれた。
シュムケント市街の地図を見てもらい、載っていた適当な宿を指さして連れていってもらうことにした。

市街は結構遠くて、タクシーでおそらく20~30分かかった。
これタクシーが通りかかってくれなかったらどうなっていたのだろうかと思うとだいぶおそろしい・・・。

ウズベキスタンを目指して

宿の前で降ろしてもらい、無事にチェックイン。
シュムケントではウズベキスタンへの国境越えるための情報を集めないといけなくてこれが最優先。
最初に調べてあったチェルニエフカ国境は現在工事中で閉鎖されていることがわかって、でもかわりにチェルニエフカから12kmのところにあるマイスキーという国境があるらしいのだけど、全然情報がない・・・。
シュムケント市内でいろいろ聞いてまわってどうやったらマイスキーまで行けるのか、調べておかないといけなかった。

でも12時間の夜行バスで結構疲れたので、とりあえずその日は宿の近くに見つけた商店で水や食べるものを買って休むことにした。明日からがんばろ。

しかし、なんというか部屋がめちゃくちゃ暑い。
宿の建物は冬に備えてなのか二重ガラスで防寒対策はばっちりなのだけど、エアコンもなくて9月の今はとにかく暑い。
ということで窓を開けてみるのだが、そうすると蚊がすごく入ってくる・・・。
そんな状況だったので翌朝体調を崩してしまった。

シュムケントのちびっこたち

旅が始まってから今までずっと安宿生活だったけれど、初めて奮発していいお部屋に泊まることにした。
1泊5000円もちろんエアコン付き!ここで2泊して体調も全快。
その間に国境行きのタクシーが待機している場所も無事に見つけられた。
乗り合いタクシーで、人が集まったら出発するしくみ。さてさて行こうかウズベキスタン。

と思って乗り場に行ってみると、
「マイスキーからは外国人(日本人?)は行けない」
と言われて愕然とする。
ただ代わりにヤラマーという国境があってここから300kmの距離にある。
なんぼなんでも遠すぎるのでは・・・。

と思うも、もうここしかない。
ドライバーからはやはり足元を見られてぼったくられにかかってしまったけど、なんとか頑張って値下げし、3500テンゲ(3500円相当)でほかの乗客3人との乗り合いタクシーが成立した。

タクシーは一面枯草が広がる丘陵地帯を駆け抜け、街の中を通り抜け、そして地平線まで見渡す限り砂漠の道をひたすら走り続ける。

本当にどこまでも砂漠が続く。何時間経ったかわからない頃、タクシーは小さな街はずれの道端にとまり、
「ヤラマーだよ」
とドライバーが教えてくれた。

一緒に乗っていた人たちが荷物を持って歩きだすのを見送りながら、ドライバーさんに国境はどっち?と聞くと、
「あっちの方に行ったら国境だ」
と言うので見てみると、なにやら小さな詰所のようなところがある。

とりあえずあそこに行けばいいのかなと、お礼を言って荷物を背負い、詰所の方に歩くことにした。

国境の町ヤラマー 西部劇に出てきそう 笑

国境を越えてウズベキスタンに入国します