ビザが不要になった(30日までの滞在に限り、2018年2月10日から)こともあり、最近旅行する人が増えてきたウズベキスタン。
とはいってもまだまだ未知の部分も多いと思います。
ここでは自分の記録をもとにして最新の情報を調べ、中央アジア方面、特にウズベキスタンへの旅行を考えている方々に、アクセスや特殊な滞在登録などお役に立てるような旅の情報をまとめていこうと思います。
自分の場合はカザフスタンから入国して西に移動していきました。ウズベキスタン滞在記録もありますのでよろしければご覧ください^^
それではまずは日本からウズベキスタンへのアクセスからです。
なにかのご参考にでもなれば幸いです。
ウズベキスタンへのアクセス
ウズベキスタンへは成田空港からの直行便(ウズベキスタン航空)があります。成田空港とウズベキスタンの首都タシュケントを結んでいます。
ただし、往路・復路ともにそれぞれ基本的に週に1便なのがネックです(2020年2月4日現在)。
運行状況ですが、
・成田 11:05発 ⇒ タシュケント 16:35着(金曜日運航)
・タシュケント 22:05発 ⇒ 成田 09:55+1着(タシュケントを木曜日に出発成田には金曜日着)
* いずれも冬季は運行がなく、また、夏季には週2便(成田発は火・金、タシュケント発は月・木)になるなど変則的です。
また、たとえば通常関西国際空港からウズベキスタンへの直行便はありませんが、旅行会社のツアーではチャーター便を使い関西国際空港からタシュケントまで直行で往復できることもあります。
経由便になれば曜日にかかわらずふんだんにあります 笑
テレビや本でよく目にする印象的なウズベキスタン・ブルーのマドラサたち、今に残る日干しレンガの街並みに出合えるのはサマルカンド、ブハラ、ヒヴァあたりになります。
タシュケントからはまず一番近いサマルカンドへ向かう人が多いかなと思います。
では各都市の紹介に!といきたいところなのですがその前に、ウズベキスタンに滞在するにあたって注意が必要なレギストラーツィア、パスポートについて先にちょっとだけ失礼します(>_<)
レギストラーツィア(レギスト)
レギストラーツィア、通称レギストですが、これはいわゆる「滞在登録」で日本人には馴染みのないものですが、ウズベキスタンに滞在する場合とても大事になってきます。
こちら、在ウズベキスタン日本大使館のHPより在外公館トピックスの引用です。レギストについて書かれています。
滞在登録(レギストラーツィア)
ウズベキスタンに 72 時間以上滞在する外国人は,滞在登録を行うことが必要です。ホ テルに宿泊する場合,ホテル側が滞在登録の手続きを代行することとなります。チェック イン時に必ず滞在登録を依頼し,登録の証明としてホテル名や滞在日が記された紙片を渡 されますので,出国審査まで大切に保管してください。
ホテル以外のアパートや友人,知人宅に滞在する場合には,ウズベキスタン入国後に滞 在家屋の所有者等とともに滞在先の所在地を管轄する警察施設へ赴き,滞在登録手続きを 行わなければなりません。
滞在登録を怠った場合や,登録期間を超過してしまった場合,滞在登録先以外で宿泊し た場合には,国外退去処分又は高額な罰金を科せられます。
在ウズベキスタン日本大使館HP 在外公館トピックス(2018年8月29日)
入国後72時間以内の滞在登録を義務義務付けられていますが 前日の滞在登録がない場合、ホテル等から宿泊を拒否される場合がしばしばあります。入国後は速やかにホテル等にて滞在登録を行ってください。なお、夜行列車等で移動される方は同列車の切符等を保管してください。
滞在登録を怠った場合や、登録期間を超過してしまった場合、滞在登録先以外で宿泊した場合には、国外退去処分又は高額な罰金を課せられますので注意してください。
在ウズベキスタン日本国大使館HP 領事関係 出入国・滞在に関して
なんかすごく大事なんだな、でも滞在登録とかどうやったらいいの?と多くの方が思われることでしょう。
結論からいうと、こちら側が行う手続き自体は何もありません。
レギストは、ホテルなどに滞在した際に、その宿泊日数分を宿側が発行してくれます。
小さな紙に宿泊した日付などが記載されています。
滞在期間分のレギストが必要になるので、滞在中いろんなホテルを利用するとその分レギストもたくさん発行されてレギストだらけになりますが、仕方ないです 笑
ただし、民泊など正式な認可を受けていない宿ではレギストは発行されません。
ガイドブックに載っているホテル・宿は問題ないはずですが、宿泊する前に「レギスト?」または「レギストラーツィア?」と聞いて確認するのがよいでしょう。
都市間の移動では夜行列車が便利なことがあります。
夜行列車を利用した場合、切符がレギスト代わりになりますので必ず保管しておいてください。
また、ちゃんとした宿でもたまにレギストを忘れられることがあるので、そのときにはフロントできちんと発券を頼みましょう。
基本的に、精算のときにもらえるはずです。
こちらも「レギスト」または「レギストラーツィア」と言うとわかってもらえます。
レギスト自体は4~5cm四方の小さな紙片です。
ほんとに小さくて失くしてしまいそう、大事に取っておきましょう。
レギストは最初に書いたように日本人には全然馴染みがないため、おろそかにしがちですが要注意です。
レギストは出国の際にチェックされ、これがないと罰金を科せられます。
場合によってはチェックが適当で見逃されることもあるかもしれませんが、トラブルにならないためにもきちんとしておくのがよいかと思います。
パスポートとレギストの携帯
さきほどのレギスト(レギストラーツィア)とパスポートは忘れずに携帯するようにしましょう。
落としたりしないようにホテルに置いておきたくなる気持ちもわかりますが、ウズベキスタンでは身分証明書の携帯が義務付けられており、街中でパスポートチェックを受けることがあります。
この際、レギストのチェックを受けることもあります。
パスポート、レギストを携帯していないと不要なトラブルに巻き込まれてしまいかねませんので注意しておきましょう。
こちらも在ウズベキスタン日本大使館のHPからの引用です
身分証明書等の携帯について
ウズベキスタンでは,身分証明書の携帯が義務づけられています。外出中に警察官から 身分証明書の提示を求められることがありますので,外出の際は旅券などの身分証明書を 必ず携行してください。この他,滞在登録の提示を求められることもありますので,ホテ ルにて滞在登録を行った旅行者は,ホテルが発行する滞在登録証明(紙片)を携行してく ださい。
在ウズベキスタン日本大使館HP 在外公館トピックス(2018年8月29日)
長くなってしまいましたが、大事なことなので先に書かせていただきました。
それではサマルカンド、ブハラについて、自分が行ったときの写真などを交えてちょっとでもイメージを膨らませていただくことができればと思い紹介させていただきます。
サマルカンド・ブハラ
サマルカンド
サマルカンドはウズベキスタンの古都。その起源は紀元前10世紀にまでさかのぼるといわれています。
古来よりシルクロードの要衝で、さまさざまな文化・文明の行き交う交差点であり、さまざまな王朝の支配のもとにおかれてきました。
13世、チンギス・ハンによって破壊されますが、14世紀になると、ティムール朝の創始者アムール・ティムールによって再興されます。
サマルカンドで象徴的なレギスタン広場には、向かって左からウルグベク・マドラサ、ティラカリ・マドラサ、シェルドル・マドラサと3つのマドラサ(神学校)が並びますが、最初に建設されたウルグベク・マドラサは、ティムール朝4代目君主でティムールの孫にあたるウルグベクが建設(1420)したものです。
残る2つのマドラサは、ティムール朝後のシャイバニ朝時代、ティラカリ・マドラサは1660年、シェルドル・マドラサは1636年に建設されました。
ほかにもサマルカンドにはティムールが眠るグーリ・ティムール廟やビビ・ハヌム・モスクといった数多くの遺跡などが残されています。
とくにウズベキスタンが初めての方はまずはぜひサマルカンドへ!とおすすめしたいです。
ブハラ
ブハラは、サマルカンド西に約200kmの位置にあって比較的アクセスしやすく、またこちらも紀元前から続くウズベキスタンの古都です。
9世紀に成立したサーマーン朝の首都でもありましたが、こちらも13世紀にモンゴル帝国のチンギス・ハンによって破壊されてしまいます。
のちのティムール朝を経てシャイバニ朝時代には首都となり都市が発展しました。
今に残るブハラのマドラサや日干しレンガの街並みは、このときからほとんど変わっていないそうです(後述ですが、このエリアは旧市街とよばれています)。
その後、19世紀にロシアの支配も受けますが、ロシア人は既存の市街を残し、隣接した新市街(カガン)を建設しました。
それまでの街並みは旧市街とよばれ、現在も古くからの日干しレンガの街並みが残されています。
この経緯があり、ブハラは新市街と旧市街に分かれています。
街歩きでおすすめなのはやはり旧市街です。
歴史ある日干しレンガの街並みは独特で、タイムスリップしたかのような感覚になります。
さらに足をのばしてヒヴァ
ブハラからさらに西に450kmほど行くと、こちらも紀元前から続く都市、ヒヴァがあります。
サマルカンドやブハラとヒヴァを結ぶバスや鉄道などはなく、タクシーを利用することになるので交渉が面倒。
タクシーはチャーターすれば4000円前後(ブハラ~ヒヴァ)が目安かなというところです。
乗り合いタクシーの場合、料金はヒヴァに行きたい他の旅行者との折半になりますが、人数が少ないと1人あたりの負担も大きいです。
ヒヴァには中央アジアにみられる城壁都市の姿が現在も残っていて、城壁で囲まれた街「イチャン・カラ」は圧巻です。
自分もヒヴァには行ったのですが、おなかを壊して満足に出歩くこともできず、写真もほとんどありません・・・。
今となってはすごく残念です・・・。
またいずれ再訪して今度こそゆるり街歩きを堪能したいです、が、なかなかアクセスがしんどい 笑
以上、ウズベキスタンについてちょっとでもご参考になるようなことがあればと思い、書かせていただきました。
今後も順次加筆していきたいと思います。
みなさんのよい旅に少しでもお役に立てたら幸いです。