中国

チベット滞在記 ラサ(ポタラ宮)

前回(チベット鉄道)はこちらです↓

ラサ市街のホテルに1泊し、翌朝ガイドさんとともに早速ポタラ宮に行った。
ポタラ宮は広大な上(部屋数2000とも)滞在時間の制限があるので全部を観てまわることはできず、 何パターンかある見学コースを行くことになる 。
内部は撮影が禁止されているので写真はないのだけれど、霊廟や貴重な経典の数々、曼荼羅など、チベット仏教のかつての中枢としての往時をしのばせた。
かつてのダライ・ラマの宮殿、チベットの政治・文化の中心も今はもぬけのからとなり、観光地のひとつになってしまった。
そうした「もののあはれ」みたいなものも感じる一方、残された仏教の遺産は人々の信仰の結晶のようで、不思議な力を放っていた。

ダライ・ラマはポタラ宮からいなくなってしまったが、今なお数多くの人々が訪れてマニ車をまわし、五体投地している。

今もきちんと修繕等手入れされています

ポタラ宮を出たあと、宮殿前にならぶ飲食店で朝ごはん。
ドルジェさん行きつけのチベット料理のお店に連れて行ってもらって、ヤクのお肉を使った餃子のモモと同じくヤクを使った麺、トクパをいただいた。

チベットにはヤクは欠かせない存在で、お肉はもちろん、革も骨もすべて使うのです、と教えてくれた。

ヤク肉を使ったチベットの伝統麺料理トクパ

日本を出発する前に、チベットで僧侶たちの「暴動」が起きたというニュースがあった。
実際どういう状況なのかわからなかったけれど、行ってみると人は多いけれど驚くほど静か。
どうやら、公安や軍関係者が監視のためにたくさんまぎれこんでいるらしい。

朝ごはんのあとはジョカン寺、ジョカンを取り巻く巡礼路であるバルコル(八角街)をまわり、ヤクカレーの昼食をいただいた。
ガイドのドルジェさんはチベット仏教、密教のことを、歴史のことを非常に丁寧に説明してくれた。
西寧でチベット滞在の手配をしてくれたワンさんが、たくさん勉強できるようにとチベット仏教に造詣が深く、また日本語も堪能なドルジェさんを選んでくれていたのだったが、本当にありがたい。

ジョカン(大昭)寺のシンボル こちらも内部は撮影禁止で写真がないのですが、密教の壁画が壁一面にならび、非常に濃密なチベット仏教の世界が広がっていました

次のギャンツェ、シガツェへと続きます!